« 農村公園 その2 | トップページ | 朝顔 »

軟腐病

8月1日の梅雨明けからの猛暑続きで連日、水遣りに忙殺されていて更新がすっかりお留守になってしまいました。十数万ポットの潅水をほとんど手潅水しているので早朝からかなりの時間を費やしてしまいます、これが猛暑日ともなると夕方も一部潅水する所があって一日中ホースを握っている事も珍しくありません。

暑さのせいでついに被害が、、、Photo クリスマスローズの大事な親株が軟腐病にかかってしまいました。一週間ほど前に発生を確認したので1 2 3 被害葉を抜き取りダメモトで殺菌剤の濃厚液を潅注しておいたのですが

4 今朝ついに手当ての甲斐も無く悪臭を放ちながら残りの株も完全に罹病してしまいました。

この株はクリスマスローズの白色八重咲きのミセス・ベティーラニーカなのですが、オーストラリア系の遺伝資源としてどうしても欲しかったので'05年、'06年とこの世界ではかなり有名なところからインターネットで購入したのですが、着いたときからウーンと考えさせられる状況でした(合計5株購入したうちこれで4株が同じ症状で枯死)、つまり土の状態が赤土主体なのですが土の粒子が細かく、粗大有機物(つまり腐葉土など)が少なくてはたまた発泡スチロール片が入れてあるなどあまり根のことを考えていないのではないかと首をかしげる配合の仕方でした。上記画像で殺菌剤を潅注したものをご覧下さい、鉢サイズは尺鉢ですが購入した時は5号鉢でその後鉢替えしたものです。中央部分の元の5号鉢に相当するところが黄色く残って周りの私の所で鉢増しに使用した部分は吸い込みが良く色が残りません。良い園芸用土として保水性が良く排水性の良いなどと一見矛盾した事のようですがまさにその通りで、根は養分や水分を吸収していますが呼吸もしていますつまり水も必要ですが空気も必要なのです。団粒構造を持った土と土の空隙に水が満たされたり、空気が満たされたりしなければなりません、潅水する事によって新鮮な水が供給され根は養分を水分と共に吸収します又潅水された水は重力水として鉢底から排出されるとき用土表面より新たな空気を用土内に取り込みます、さらに昼夜の温度変化によって用土内に含まれている気体が圧力によって地上とのガス交換が行われ根の周りに新鮮な空気が供給されます。

春とか秋の気候の穏やかな時は潅水も比較的コントロールしやすいのですが、このような暑さが連続してくるとどうしても潅水回数が多くなり又思い切って乾かすと言うことも出来ない為排水、通気性の悪い土だとその部分の根が傷みやすく結果として病原菌の侵入を許してしまうと言うことになるのだと思います。

こうして、たまに他社様の商品を買って栽培してみると学ぶ事、学ばされる事がたくさんありエンドユーザーの気持ちが良く分かって大変参考になります。

話しがくどくなりましたので最後にきれいな画像を一枚。

Mix

|

« 農村公園 その2 | トップページ | 朝顔 »

園芸・病気」カテゴリの記事

園芸・クリスマスローズ(ヘレボルス)」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰しています。
以前、園芸店で松村園芸さんの名札のついた苗を買ってメールをさせてもらった者です。

その後も松村園芸さんのプログを更新されるのを楽しみにしていました。

軟腐病の記事、興味深く拝見しました。
我が家でも、毎年、いくつかの株が軟腐病でだめになってしまいます。それも、大切な株ばかり・・・
今年もすでに大切な株がいくつかだめになってしまいました。
軟腐病に気付いて、すぐに患部を除去して、消毒して植え替えしても、結局だめになってしまう事が多くて、いつも頭を悩まされています。
今日の記事で排水のことや水遣りのコントロールの難しさなど、勉強させて頂きました。

投稿: MIKI | 2007年8月21日 (火) 10時36分

あっ、申し訳ありません。
大変失礼なミス入力してしまいました。
松浦園芸さんでした。

言い訳ではないのですが、松浦園芸さんのブラックダブルの苗を近所のホームセンターで購入した時、私のプログで紹介させてもらったら、近所のヘレ友さんが、「松浦園芸さんはどこにあるのか」「松村園芸さんと間違っているのじゃないのか」などと、珍しいブラックタブルの苗だったので、いろいろやり取りをした為に、解っていたのに、うっかりミス入力してしまいました。

その後、あの苗は元気に生長しています。
さあ、どんな花が咲いてくれるでしょうか、楽しみにしています。

投稿: MIKI | 2007年8月21日 (火) 19時21分

MIKIさん
軟腐病は夏場に発生する病気ですが、用土の組成や水管理にあまり問題が無く、それでも多発するようなら肥培管理を疑ってみるのも一考かと思います。
私はメタボリックシンドロームはあまり気にしていませんけど、ヘリボーには注意しています。

投稿: グリーンフィンガー | 2007年8月21日 (火) 19時47分

言うまい言うまいと思えどこの暑さ
さしあたってタコなら茹でタコになっちゃいますね?まして植物は、私は病気になりそう?    なんて言わないから厄介でしょうね。      お互い人間様に生まれて良かったですよね。   熱い温室でのお仕事くれぐれも御身大切にして下さい。
ここ仙台の最近は朝夕札幌並の涼しさでしたが今日は・・・

投稿: まえちゃん | 2007年8月21日 (火) 21時49分

御無沙汰しております。暑い日が続いておりますね。ヘラボレスの軟腐病の件は残念でしたね。コメントで学ぶことが多く参考になると書いてありました。本当にそのとおりですね。あいかわらず園芸業界を取り巻く環境は厳しい状況ですが、業界内においても格差が生じ勝ち組負け組みの生産者さんがはっきり見えてきた感があります。弊社も毎日が真剣勝負で営んでいます。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。何かあったら連絡くださいね。 貴園のますますの御発展をお祈りいたします。

投稿: 起龍 | 2007年8月22日 (水) 08時47分

グリーンフィンガーさん、はじめまして。
以前よりこちらのブログを拝見させていただいておりましたあやと申します。どうぞよろしくお願いします。

大事な親株、お気の毒様でした。
我が家では今のところ軟腐は出ておりませんが
あちらこちらで軟腐の記事が出ていますね。

ところで、購入された鉢の中に
スチロール片が入っていたと書かれていましたが、
何か問題はありましたでしょうか?
私もゴロ石代わりに発泡スチロール片(通称サラサラ)を入れているのです。
水を吸わないので停滞水がないのと、
鉢の軽量化と断熱効果を期待しているのですが、
なにか問題があるのであれば
今年からやめようと思いますのでご教授くださいませ。
どうぞよろしくお願いします。

投稿: あや | 2007年8月22日 (水) 15時21分

あや さん
返事が遅くなりまして申し訳ありません。
発泡スチロールに関するご質問ですが、「サラサラ」なる商品を私は知らないので良く見かける発泡スチロール限定ですが、私は基本的に自然物でないものは好きではありません。鉢重量を軽くする目的には合致しますが根にとって発泡スチロールが好みではないと思います、発泡スチロールに根が絡みついたり内部に侵入して養分を吸収したりと言うことも無く又、土の持っている緩衝能力も持ち合わせていません。
又、私の所で使う肥料なども、たとえば置き肥として使用した場合。初期はともかく肥効終盤には根が肥料カスを包み込む様な状態になる事を一つの目安として選んでいます。
植物の事は植物に聴くのが一番で、栽培すると言うことは単にその手助けをするだけだと思っています。

投稿: グリーンフィンガー | 2007年8月25日 (土) 11時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 軟腐病:

« 農村公園 その2 | トップページ | 朝顔 »